ドン・キホーテはブラック企業か?

ドン・キホーテに新卒で正社員として入社し、2年半で退職。だがその2年半はとても充実した内容の濃い日々だった。

まえがき ~自己紹介~ 後編

中編 その2の続きです。

まだ読んでいない方はコチラ

長かった自己紹介も今回でラストです。

 

ドン・キホーテの選考に落ちてしまった僕は

その後も就活を続けることになった。

だがそんなある日、一本の電話がかかってきた。

 

「田中くん、最終選考にリベンジしてみない?」

 

新卒採用担当K氏からだった。

もちろん僕はリベンジしたいと答えた。

そんな僕にK氏は一つの宿題を与えてきた。

 

「次の選考までにドン・キホーテのお店を3つ以上回って

 良いところと悪いところをまとめてきて。」

 

僕はK氏の言う通り、

近隣のドン・キホーテを回りレポートを作成した。

 

そして、2度目の最終選考へ…。

 

1度目の最終選考も緊張したが

2度目は2度目で別のプレッシャーがあった。

片手にレポートを持ち、僕は選考の部屋に入った。

 

そこには前回同様、

大阪支社 支社長のK氏(K氏だらけですが、新卒採用担当の方とは別の方です)

がいた。

 

K氏「久しぶりだね、田中くん!緊張してる?」

田中「はい、緊張してます。(いつこのレポート見せてやろうか!)」

K氏「そりゃ緊張するよね、うん。採用!!

 

…え??

 

K氏「リベンジに来てくれるというその気持ちだけで十分!採用!!」

田中「あ、ありがとうございます!!(このレポートどうするの!?)

 

新卒採用担当K氏から与えられた宿題は

支社長K氏へ提出することのないまま、僕はドンキに受かった。

 

 

 

就活という大イベントを終えたことで肩の荷が一つおりた僕は、

その後大学の単位取得に必死になる。

そして、前期の成績発表…

 

4回生で卒業できないことが決まった。

 

単位、足りなかった。笑

後期にどんだけ頑張っても取り戻せないぐらい単位落とした。笑

 

僕は意気消沈し、来年就職ができないことを伝えるべく

新卒採用担当の方のK氏に連絡をとった。

 

K氏「それは残念だったねぇ、うん大丈夫、1年待つよ!

 

罵倒されると思っていた僕にとって

その反応は予想外だった。

そんなことあるのね。(割とあるらしい)

 

こうして僕は大学を4年と半年通い、

予定より1年遅れたが

2016年4月に、ドン・キホーテに入社した。

 

まえがき ~自己紹介~ 中編その2

中編を読んでいない方はコチラ

 

いつまで自己紹介を続けるのか…というかんじですが

もう少し続きます!!

 

無事に一次選考を通過した僕は

後日、二次選考を受けた。

 

二次選考は普通の面接だった。

面接官は優しそうなスーツが似合う

インポート・シューズ担当のお兄さん・S氏だった。

二次選考からは本社の人事担当ではなく

各支社の幹部クラスが担当することになっていたようで、

S氏は後に僕の直属の上司となるのだが

それはまた別のお話…。

 

履歴書を見ながらS氏は僕に

いろいろと質問した。

(履歴書じゃなく、プロフィールシートのようなものを書いて

渡したかも知れない。あまり覚えていない。)

 

印象的だった質問は

①「ドンキ以外にどんな小売りによく行かれますか?」

という質問と

②「ドンキではよくどんなものを買いますか?」

という質問。

 

①の質問に対してだが、お恥ずかしいことに

僕は“小売り”という業界について

いまいち理解していなかった。←!?

そのため、イオンやコンビニもしょっちゅう利用していたのだが

ヴィレヴァンヴィレッジヴァンガード)に行きます」

の一点張りを貫いた。

ドンキに似ているところ、というのでとっさに思いついた答えで、

言動だけ聞くと、僕はドンキかヴィレヴァンでしか買い物しない奴だった。

 

そして、②の質問に対して、僕は嘘をつけなかった。

僕「コンドームですかね…。」

S氏「なるほどー、コンドーム安いもんねー。」

サラッと流された。

 

二次選考終了後、

コンドームはさすがに失言だったなーと後悔していたが

受かった。

のちにわかったことだが、S氏は変態だった。

 

そして、二次選考の次は

ついに最終選考。

面接を担当してくれたのは当時の大阪支社 支社長のK氏

面接の内容は、緊張しすぎていて覚えていない。(すみません)

完成度20%の就活テンプレ返答をしたと思う。

 

で、僕は

落ちた。

 

つづく

 

 

まえがき ~自己紹介~ 中編

前編を読んでいない方は、コチラ!!

 

そんなこんなでドン・キホーテ

説明会へ行くことを決めた僕。

何よりも唯一授業を入れていなかった

水曜日に説明会を開いていてくれていたのが救いだった。

授業が1番大事。

 

説明会へ行くと、いろんな参加者がいた。

スーツだったり、私服だったり、

真面目そうだったり、茶髪だったり…。

ある意味それは『人物重視の採用』を受けて

各々が選んだ自分のスタイルだったのだと思う。

(ちなみに僕は、黒のスーツに青ネクタイの一般的な就活生の格好だった。)

 

説明会を担当していたのは人事の新卒採用担当K氏。

なんと、このK氏。5月9日生まれで僕と誕生日が一緒だったのである!

 

…どうでもいい情報は置いておき。

説明会はドンキの徹底した実力主義

権限移譲という文化についての話を中心に進んでいった。

年功序列ではなく、頑張った人が上にあがれ、昇給する。

そんなところに魅力を感じ、

ドンキって面白そう…!!と素直に僕は感じた。

(上記のキーワードについては、また改めて書きたいと思います。)

 

そして、説明会が終わると

そのまま一次選考が始まった。

僕は知らなかった。一次選考があるということを。

正直焦りしかなかったが、参加しないわけにはいかない。

もちろん参加した。

 

一次選考はグループワークだった。

内容は高さ30㎝程度の"箱"と名刺サイズの"紙"を、

それぞれドンキの"商品棚"とPOPのついた"商品"に見立てて

制限時間内に棚を完成させるというものだった。

 

僕はイラストを描くのが得意だったので、

イラストを使いながらPOP風の文言を紙に書き、

グループのメンバーと

「棚のどの位置にどの商品を配置するか?」

などを話し合って決めた。

それは正に、ドンキの"棚を組む"ということだった。

 

あっという間に時間は過ぎて一次選考は終わり、

後日、一次選考通過の連絡がきた。

そして僕は二次選考に進んだ…。

 

前回の記事に書いたが、ドンキの採用はこう謳っていた。

「履歴書不要。学校名などにとらわれない『人物重視』の採用を行います。」と。

僕は二次選考、履歴書を持参していった。

なぜなら持ち物に

 筆記用具・履歴書

と書いてあったからである。

 

履歴書いるんかい!!

 

つづく

 

 

 

まえがき ~自己紹介~ 前編

「 履歴書不要の選考」

 

就活中の僕の目に、こんな言葉が飛び込んできた。

 

2014年春、僕は某私立R大学4回生で

翌年には卒業を控えており、就活に勤しんでいた。

卒業が控えていたものの、卒業が決まっているというわけではない。

 

いわゆる僕はちゃらんぽらんの学生だった。

授業に行かず、寝て遊んでの毎日。

楽しい毎日だったが、入学して最初の2年間は

ほとんど単位をとらなかった。

 

単位の大切さを知ったのは、3回生の春。(遅い)

残りの2年間でほぼ単位を落とさなければ卒業ができる

というギリギリの崖っぷちに立っていた。

 

同級生のみんなは2回生までにしっかり単位をとっているので

3回生、特に就活を行う4回生に授業を詰め込む必要はなかったが

僕は違った。詰め込んだ。

 

かくして、就活が解禁されてからも

僕は卒業のために、授業に行った。

就活よりも授業だった。

なぜなら、

卒業できなければ就職できないからである。

 

そんな中、就活サイトで見つけた文言。

「履歴書不要。学校名などにとらわれない『人物重視』の採用を行います。」

僕はその言葉に強く惹かれた。

自分で言うのもなんだが、

決して知名度の低い大学へ通っているわけではなかった。

しかし、学歴などの“見た目”で判断せず、その人の“中身”で判断する

という採用方法にとても感銘を受けたのだ。

そして、その文言を唱えていたのが、そう

ドン・キホーテだったのである。

 

 

つづく…